用語説明:チェックポイントと新規抗癌剤開発


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いままでの多くの抗癌剤は、チェックポイント機構を意識すること無しに、正常細胞に比べて癌細胞ではその増殖速度が早いことのみに注目して、ただ闇雲に 細胞にDNA傷害を負わせ、増殖の抑制を期待するものでした。おのずと、抗癌剤の有効使用濃度は非常に狭いものとなります。これらの抗癌剤では、有効な抗 癌作用を示す濃度では、正常細胞に対しても強く作用してしまうというジレンマがありました。

癌細胞で失われているG1/Sチェックポイントを選択的に誘導(回復)できるような薬剤は、癌細胞のDNA傷害に対する感受性を上げる、増殖を抑制することが 期待でき、新規の抗癌剤となりえることは容易に理解できますが、実は、全く反対の発想で、G2/Mチェックポイントを抑制する(喪失させる)薬剤もまた、新 規の抗癌剤として大変に期待されるのです。これは、癌細胞がもはやG2/MチェックポイントだけしかDNA傷害を修復する機構を持ってないことに着目していま す。G2/Mチェックポイントを抑制する、つまり、癌細胞が持っている唯一のDNA傷害の修復チャンスを失わせるような薬剤があれば、癌細胞は少しのDNA傷害で も致命傷と成りえるのです。

でも、そのような薬剤は、正常な細胞にも作用しG2/Mチェックポイントを失わせ、癌化しやすくしてしまうのではないか?との疑問が湧きます。しかし、心配 御無用。正常細胞は究極の増殖(癌化)抑制機構、アポプトーシスをも選択肢としてもつG1/Sチェックポイントを保持しているのです。G2/Mチェックポイント を抑制する薬剤は、既存のDNA傷害性抗癌剤と併用することで、DNA傷害性抗癌剤が正常細胞にはほとんど影響を与えない濃度で、癌細胞だけに致命傷を与える ことのできる究極の抗癌剤となりえると期待されています。

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